押し寄せる借金の返済日_思い悩み頭をかかえる男

破産

自己破産を決めたあと、どこに相談すればいいのか?私が弁護士を選ぶまでのリアルな記録

「破産をすれば、すべての借金から解放される」——そう思っていた自分は、甘かったのかもしれません。

自己破産は、お金が無くなった人が最後に使える救済手段
でも実際には、「破産するにもお金が必要」なのです。


自己破産を決めたあと、最初にやるべきこととは?

会社の資金繰りも、個人の通帳残高も、もう限界。
どうにもならないと覚悟を決め、「破産しかない」と思った私は、次に**「じゃあ、どこに相談すればいいのか?」**という壁にぶつかりました。

破産手続きをするには、弁護士に依頼する必要があります。
ネットで調べると「無料相談」「法テラス」「弁護士事務所」など、いろんな情報が出てくるけれど、実際にどう進めればいいのかまったく分かりませんでした。


どこに相談すればいい?弁護士探しのスタート

私は、自己破産に関する情報をネットやYouTubeで片っ端から調べ始めました。
「破産の流れ」「法人と個人の同時破産の事例」「費用の相場」……。
薄々破産を意識しだした時から弁護士のYouTubeもよく観ていて、破産手続きのイメージはそれなりに掴めていました。

でも、どこの弁護士事務所に依頼するか?となると、正直まったく見当がつきませんでした。

大手がいいのか?
テレビCMや広告を打っているようなところが信頼できるのか?
地域の小さな事務所のほうが親身になってくれるのか?

答えは出ませんでした。


法テラスに行ってみたが、法人破産は対象外だった

資金がほとんど残っていなかった私は、「法テラス」も調べました。
法テラスとは、収入が一定以下の人であれば、弁護士費用を立て替えてくれる制度です。
破産者にはありがたい仕組みに見えました。

しかし実際に相談に行って分かったのは、
👉 法テラスは法人破産には対応していないということ。
つまり、「会社をたたむ必要がある人」は対象外なのです。

このとき、私は改めて思い知りました。

「破産するにも、ある程度のお金が必要だ」


破産にもお金がかかる|完全に資金が尽きる前に動くべき

実際、弁護士に聞いたところによると、

  • 小規模な法人破産でも 100〜200万円程度
  • 個人の破産でも 50〜100万円程度
    の費用がかかるケースが多いとのこと。

もちろん案件によって金額は変わりますが、「お金がゼロになってからでは依頼ができない」
これは弁護士のYouTubeやブログでもあまり語られていませんが、非常に重要なポイントです。

「どうしようもなくなる前に動き出す」
これが、今だからこそ言える私の本音です。


ネットでは決めきれず、最終的に選んだのは「地元の事務所」

さんざん迷った末、私は最終的に、自宅から一番近い弁護士事務所に飛び込むことにしました。

決め手は「距離」でした。
破産手続きでは、資料の持ち込みや打ち合わせなどで何度も事務所に足を運ぶことになります。
時間も体力も気力も削られている中で、近いというだけで精神的な負担が大きく違いました。

結果的に、この選択は正解だったと思っています。


実際に依頼して感じたこと|距離の近さは大きな安心材料

地元の弁護士は、決して広告で見かけるような大手ではありませんでしたが、対応は丁寧で親身。
こちらの状況をしっかり理解してくれ、着実に手続きを進めてくれました。

担当してくれたのは、まだ若い男性の弁護士さんでした。
正直、最初は「大丈夫かな?」と一瞬よぎったのも事実です。
でもそんな不安はすぐに消えました。
むしろ、無駄な押しつけや説教じみたことも一切なく、実務に徹してくれるその姿勢に、逆に救われた気がしたのです。

こちらは「こんな情けない相談に行っていいのか…」「怒られないだろうか…」と、どこか引け目や恥ずかしさを感じながら行ったのですが、彼にとっては破産の案件も日々の業務の一つ。
ただの“仕事として淡々と処理する”姿勢が、むしろ私にはありがたかったのです。

余計な感情を挟まず、事実を整理して、必要なことを順に進めていく。
その冷静さとプロ意識が、かえって「これでいいんだ」と自分に言い聞かせる助けになりました。


弁護士を探している人へのアドバイス

これから破産を検討している方に、私からひとつだけ伝えたいのは:

「完全にお金が尽きてしまう前に、動き出してください」

破産すればすべて終わる——わけではありません。
その「破産」という選択肢にたどり着くにも、最低限の資金と冷静な判断が必要です。

そして、どこの弁護士が良いのか悩むより、

  • 地元で相談できる
  • 会って話せる
  • 自分と相性が合いそうだと感じる

その直感を信じて動くことが、何よりも早く前に進む鍵になると私は思います。

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